かつては自分も自宅録音にはまっていた時期があり、その頃に使用していたのはFOSTEXの16トラックMTR。
数曲それで曲を作ったのだが、使いこなすほどまでにはいかず、ほどなくPCでのDAWにはまっていった。
それ以来、「ハードウェアのMTRなんて需要あるのかな?」などと個人的に思っていたのだが、現在のMTR、ZOOM R24は、実に時代に合った進化を遂げたMTRであるらしい。MTRとしての性能はそのままに、PCとの連携を非常に考えて機能が盛り込まれている。
「アイディア出しや録音は機動力をもってやりたいけど、その後の編集はPCで緻密にやりたい」なんて人にとっては間違いなく「買い」なのではないだろうか。
ZOOM R24は、特徴として以下4つの機能を備えている。
また、これら以外の機能として、ZOOM R24には「ドラムパートを打ち込めるリズムマシン」「エレキギター用に150種類のDSPエフェクト」「高感度ステレオマイク」「チューナー&メトロノーム」が搭載されている。
特にギタリストにとっては、これ1台でデモ作りを完結できるほどの多機能ぶりであるし、PCへ音データを移行して作り込めば、CD作成のためにより完成度を高めることもできる。
個人的には、こんな使い方をしてみたい。
以上は自分が想定した場合の使用例に過ぎないが、まだ使っていない機能も多い。ZOOM R24には、まだまだ多くの機能と可能性が秘められているので、ぜひ自分なりの使い方を追求して欲しい。
機能と比べてコンパクトな大きさを生かして、旅先での作曲などに挑戦してみるのもロマンがあるかもしれないし、自分と同じようにしばらくMTRから遠ざかっていた人でも、ZOOM R24の購入をきっかけに、どこか懐かしさを感じながらも、マンネリを打破して新しいスタイルでの作曲が可能になるかもしれない。
ZOOM R24、これだけの機能に対するコスパを考えると、充分にお釣りがくるほどの価値をもったMTRだ。